校長散歩

2020.01.27

  • #生徒の活動

124 「武蔵の自由」とは?

武蔵の自由
「武蔵の自由」についての代表委員会のポスターです
校長散歩123『考えよう、スマホのこと』のビラに加えて、もう一枚『武蔵の「自由」なら何してもいいの?』という呼びかけが代表委員会からされていました。特に校外での行動について、「学校を背負っているという責任を自覚しながら行動しよう」というメッセージです。
このポスターの作りや言葉にも感心しました。「各々が『自調自考』を止めれば、あっという間に「自由」はなくなります」という言葉はそのとおりだと思いました。
武蔵は自由な学校です。それはおそらく「自ら調べ自ら考える力ある人物」という三理想に掲げられているように、本当の自由は「自分で考え続ける」ことによってしか獲得しえないという脈々と受け継がれた文化があるからだと思います。
私の中一時代にも、ユニークな国語の授業がありました。一年間を通して「自由とは何か」ということをそれぞれが考えて発表し、討論するというものです。昔から「自由って何だろう」というのは、真の自由を獲得するうえでの武蔵生の大きなテーマだったと思います。
「自由と選択」「自由と責任」「自由と公共」など色々な観点があると思いますが、私は校長散歩115の年賀式の挨拶でお話ししたように「自由が人の不自由の上に成り立っているとしたら、それは自由ではなく、単なる自分本位にしか過ぎない」のではないかと思います。
このポスターを作成した代表委員会の思いを受けて、武蔵生のそれぞれが「武蔵の自由」の本当の意味を考え、「武蔵の自由」をさらに価値あるものにしていくことを期待しています。
※写真の掲載については、代表委員会の許可をいただいています。