校長散歩

2020.10.01

  • #授業

201 武蔵の授業1 −高1総合講座−

琉球語の講義の画像
Zoomでの講義や対話の様子
これまでも武蔵の「授業の魅力」についてお伝えしてきましたが、試みにシリーズ化してお伝えしてみようと思います。
今日は高1の「総合講座」についてです。総合講座については、校長散歩94校長散歩113でもご紹介したように、
まさに武蔵の探究的な学びを代表とするもので、毎年多くの講座が開講されます。
ただ、今年度の1学期の総合講座については休校期間も長かったこともあり、校長散歩172でご紹介したように、急きょ、生徒に将来のことを考えさせる『将来可視化プロジェクト』を実施しました。
2学期については、休校期間も終わったことから、改めて各分野に分かれての総合講座が始まりました。例年は、夏休みを利用して、北海道東北や九州沖縄など、地方へ出かけて行ってのフィールドワークにも行く講座も多数ありますが、今年は新型コロナウィルスの関係でそうしたこともできません。そうした中、例年開講されていた「沖縄について学ぶ」も、今年は趣向をこらして、Zoomを通して沖縄との交流を図ることに。9月29日は、琉球大学准教授 當山奈那先生を講師に、「琉球方言」についての生徒への講義と対話が行われました。
先生は生徒と対話をするのがとても上手で、琉球方言をもとに、その構造や発音についても丁寧に教えてくれました。琉球方言は、日本における消滅危機方言・言語8のうちの6つが入っているとのこと。消滅危機方言・言語という言葉も知りませんでしたが、改めて、言語の多様性と豊かさについて教えられました。また琉球といっても、南北に長い。日本地図と重ねてみると、東北地方から中国地方まで、本州の長さと重なります。これだけ距離があれば、一口に琉球語といっても様々な違いがあるのも当たり前だなあと感じたところです。
興味深いお話でした。今年の生徒たちは実際に現地には行けないかもしれませんが、ピンチをチャンスに変えて、こうした交流を通して、色々なことを学んでほしいと思います。