校長散歩

2019.11.22

  • #授業

094 「国境の島『対馬』を体験する」中間発表−高1総合講座−

対馬総合講座
先生を囲んで7人の生徒による最終レポート作成へ向けた中間報告会
11月15日 武蔵では高校1年生を対象に『総合講座』を行っています。毎年、教員が設定したメニューから生徒は一つの講座を選択し、一年をかけて多彩な学びを行います。その中で、「国境の島『対馬』を体験する』は、2004年度から開講され続けている講座で16年目を迎えています。
今年度の受講生徒は7名。生徒たちは一年をかけて、「対馬という一つの土地について学問的に探究する方法を模索する」ことを目的に学んでいます。夏休みには実際に対馬に足を運び、地元の皆様の家に「民泊」をさせていだきながら、個々の研究課題の解決に向けて様々なお話を伺うとともに、貴重な体験をさせていただいています。
11月15日は、7名の生徒が、年明けのレポート作成に向けて、自分たちが進めている研究の進捗状況について報告しあいました。生徒たちは、地場産業(製塩業)、イノシシ・シカの利用、地域活性化の取組、漂着ゴミの問題、昆虫の生態、対馬の地名、金田城の研究など、様々な視点から研究を進めていました。
『対馬』は東京からは遠い島ですが、人口減少の課題や隣国との関係のあり方など、まさに日本が解決しなければならない課題が凝縮されていると思います。そこでの地域課題を武蔵生が知り、ささやかながらも解決に向けた策を考えていくことは、日本の将来にとっても重要なことだと思います。