441 夏の思い出2　－中1山上学校2「夜の会合」－

山上学校は、開校1年目の1922年から行われてきた武蔵の伝統行事です。名称や内容、あるいは場所など変化してきましたし、残念ながら実施できない年もありましたが、長い間に引き継がれてきた「狙い」があります。
おおまかに言えば、一つは、自然に親しみ、自然から学ぶこと。一つは、主体的に自分たちで計画を立て実行するという、いわば「自調自考」の精神を身に付けること。一つは共同生活の中で社会性や集団での行動ルールを体得することです。
今回、中1の生徒たちに同行して感心したのは、夜の会合の様子です。まず班ごとに、その日の行動を振り返り、さらに集会所に全員が集まって、各班での振り返りを報告します。「なるほど」と思わせる発言も多々あり、頼もしいなあと感心しました。
山上学校での体験を通して、「自ら調べ自ら考える」武蔵イズムを身に付けるとともに、仲間をはじめ、他者への思いやりや公共心を育んでいってほしいと思います。