校長散歩

2022.07.11

  • #授業

431 武蔵の授業17 特別授業-タイ語-

特別授業「タイ語」の様子
武蔵には「特別授業」という特色ある授業があります。これは教科の枠や授業の形にとらわれず、生徒からの「これを学びたい」という希望や、教員からの「これを教えたい」という希望などに応じて自由に編成されるものです。毎学期、期末試験が終わった時期を利用して実施されます。
コロナ禍においては様々な制約がありましたが、今年度からは生徒の希望も積極的に取り上げる中で、本来の特別授業の形がだいぶ戻ってきました。
発表された時間割を見ると、「心理学」「討論会」「遠足」「ペットボトルロケット」「ヨーガ」「球技大会」「英語ディベート」「恋愛講座」「演劇講座」「カエル博士のカエルのはなし」「ハンセン病問題」など興味深い授業名が並びます。対象者はクラスや学年全体のものもありますし、希望者だけで展開されているものもあります。
そうした特別授業の中から、7月8日、高1生対象の「タイ語」の授業を見学しました。
講師は、タイ語を独学でマスターし、タイに何十回となく訪れている数学の先生です。先生の話によると、そのことを聞きつけた生徒の方から「詳しく話を聴きたい」とお願いして設定したとのこと。
先生は、「観光名所には行ったことはない」そうで、もっぱら交通機関のないようなタイ東北部まで足を運び、時に現地の人のモーター二輪に乗せてもらったりしながら、旅を楽しんでいるとのことでした。
授業では、タイ語の特徴から始まり、「気にするな」(マイペンライ)というタイの人の考え方、食文化や生活文化の違いや、さらに、贅を味わうのとは対極の旅のスタイルとその醍醐味について、写真もまじえ、紹介をされました。生徒たちは興味深く聞き入っていました。
「語学はやった分だけ必ずできる。そして現地の言語を知っていると、旅は圧倒的に楽しい!」
「西洋だけが外国でない。アジアが面白い!」
そのとおりだと思います。生徒たちもいつか、タイをはじめアジアの国々に行ってみたいと思ったのではないでしょうか。