校長散歩

2022.05.10

  • #行事

407 記念祭2-五神真さん講演会-

五神さんの講演会の様子
武蔵の記念祭では、毎年生徒たちが企画・人選・交渉を行い、講演会を行います。
今年お呼びしたのは、本校卒業生の五神真さん(50期)。五神さんは東京大学前総長で、この4月からは東大に在籍しながらも、理化学研究所理事長を務められています。五神さんは、実は私の武蔵同期ですので、10代に同じ武蔵の空気を吸った旧知の間柄です。
講演の演題は「『武蔵』という強み、『学び』という楽しみ」です。会場は大講堂。対面での聴講は事前申し込み者に限ったため、同時にオンライン中継を行いました。
話のアウトラインは、武蔵時代のエピソードも含めた自己紹介から始まり、「今」という時代の認識について、さらに学問を極め活躍している多くの武蔵卒業生(小林修東大大学院理学系研究科教授〔52期〕、本郷和人東大史料編纂所教授〔53期〕、松岡聡理研計算科学研究センター教授〔55期〕、濡木理東大大学院理学系研究科教授〔58期〕、水島昇東大医学部教授〔59期〕)からのそれぞれのメッセージに加え、五神さん自身からの武蔵生への熱いメッセージで締めくくられました。その後、私と生徒も交え、簡単なパネルディスカッションを行いました。
五神さんにとっての武蔵での年月は、多彩な友人や先生方との出会いがあり、学問の香りをはじめて感じた貴重な時間であり、その後の永い武蔵卒業生とのかかわりの始まりだったということです。
そして、後輩の武蔵生には、武蔵での学びの価値は、卒業してからわかるからこそ、今の時間を大切にして、色々なことに果敢に挑戦し、大きな夢を見つけてほしいというメッセージで結ばれました。
武蔵のまさにpricelessな価値に改めて気づかされるとともに、これからの時代にどう立ち向かうべきかを知る、素晴らしい時間でした。本日は記念祭当日だったため、運営に携わっていた多くの武蔵生は残念ながら聴講できなかったと思いますが、機会を見つけて視聴してもらいたいと思います。
忙しい中、後輩たちのために貴重な時間を割いてくれた五神さんに、この場を借りて御礼申し上げます。
有難うございました!