校長散歩

2022.03.28

  • #行事

388 2021年度高校卒業式

素晴らしいスピーチをしてくれた卒業生
3月18日、雨が降り出しそうなどんよりとした曇り空のもと、大講堂を会場に2021年度第96期生の卒業式が挙行されました。収容人数の関係で高校3年生のみ。保護者の皆様は2名までということでお越しいただきました。
コロナ禍ということもあり、式はコンパクトに進行。各クラスの代表に卒業証書を授与するたびに、大きな拍手が起こりました。
私のほうからは、卒業に際し、「独創的で柔軟な人であれ」という餞のメッセージを贈りました。
96期生の高校生活は、「さあこれから武蔵生活の集大成を」という時期に、新型コロナウイルスの影響をもろに受けた学年でした。そうした中にあっても、様々な工夫をしながら、記念祭など頑張ってきたことは本当に立派だと思います。
高校2年生の送辞では、そうしたコロナ禍であっても、武蔵百年の伝統を繋ぐ灯を絶やすことのなかった96期生への感謝の思いが述べられました。
卒業生の答辞では、「武蔵で何を得たのか」をテーマに語られました。一つは「三理想を批判的に捉えながら、生きた三理想の精神」を得たこと。もう一つは「勉強より学問」が常識になっている風土の中で、受験にこだわることなく「人生で大事なことの価値観を共有している友人」を得たこと。そのとおりだと思います。ユーモアを交えつつ、周囲への感謝に満ちた素晴らしい挨拶でした。
96期生卒業おめでとう。卒業生全員の前途洋々たる人生を期待しています!