校長散歩

2021.12.08

  • #生徒の活動

351 第16回理科棟発表会-自然科学系部活動合同発表会-

Zoomに発信する研究発表の様子
11月27日、理科棟において、第16回理科棟発表会-自然科学系部活動合同発表会-が開催されました。これは、武蔵の自然科学系部活動が、日頃進めている研究成果を他の理科系の部活動や一般の生徒に向けて発表することにより、意見交換を通じてさらに新しい課題が見つけられるようになることを目的としています。今回は化学部、生物部、地学部、太陽観測部、物理部、気象部、植物愛好会の7団体から計11本の発表が行われました。
また、従来は対面での発表会としていましたが、今回は初めての試みとしてZoomを使用してのオンラインでの発表会を行いました。これは、近年の学会発表においても、新型コロナウイルス対策や移動の制約がない利便性などから、オンラインによる研究発表が主流になりつつあることによります。このため、理科棟では幹事の化学部が全体進行をしながら、6つの実験室や講義室を繋ぎ、それぞれZoomから参加をしました。
具体的な題目としては「カフェインを紅茶から抽出する」「ミカンの果実に含まれるクエン酸の定量分析」「濯川におけるヌマエビ科の分布調査研究」「武蔵構内におけるヒキガエルの繁殖状況」「縄地鉱山の鉱床」「地学標本整理とカタログ作成の進捗報告」「黒点による太陽の差動回転の計測」「分光器SGSを用いた恒星の分光観測」「車型ラジコン制作経過報告」「気象部復興計画の進捗報告」「植物愛好会夏の成果と今後の展望」と、いずれも興味深い内容でした。
私は、この発表会の素晴らしい点として、まず生徒が主体的に企画運営していること、研究発表も学会の作法に則り行われること、そして活発に相互批評が行われることだと思います。今後さらに、外の世界にもどんどん飛び出したり、外部の専門家の最先端のコメントももらったりしながら、より一層研究の質を高めていってほしいと思います。
素晴らしい報告会でした。お疲れ様でした!