校長散歩

2024.08.05

  • #グローバル

677 REDサマープログラム プレゼンテーション

プレゼンテーションの様子
7月26日、REDサマースクールの1つとして、22日から行われていた「Microplastics and Environment」の全5日間のプログラムの最終日となりました。生徒たちがプログラムでの学びを踏まえ、プレゼンテーションを行うということを聞き、会場である大学11号館に伺いました。
今回のプログラムは、海洋生物学と環境科学について学ぶもので、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の元上席研究員の指導のもと、神奈川の海岸でマイクロプラスティック採取・調査を行うフィールドワークも含め、まさに気候変動や環境問題の解決に向けて、自分ごととして深く考えていくプログラムになっています。
参加したのは、中1と中2の生徒たち。女子生徒も含む他校の生徒も交え、47人の生徒たちが学びました。プログラムを主導する講師に加え、東大や慶応で学んでいる外国人大学院生のTA(ティーチング・アシスタント)が4、5人の生徒に1人ずつ付きそうのも、このプログラムのユニークなところです。しかも、アジアやアフリカ、中東、イスラム圏の方も多く、自然と多様性を学べることも素晴らしいと思います。
さて、この日は、海洋生物や環境問題について予め示されたトピックから、各々が興味をもったものを1つ選び、それについてインターネットなどで調べた結果を1人3分程度の持ち時間で、パワーポイントを使いながら発表しました。もちろん英語です。
すべての生徒が、例えばプラスティックの可塑剤やアップサイクリング、マリンスノーなど、現在話題になっている具体的トピックについて、良く調べて発表しており、感心しました。パワーポイントの発表の形式も指導が入っていたようで、冒頭の主題の提示から、結論、参考文献の提示まで、きちんと「型」になっていました。
プログラムを終えた生徒に話を聞くと、「楽しかった!」とのこと。何よりです。また、生徒が発表する英文も、中1や中2のレベルを越えているものも多く、「すごいなあ」と思っていましたが、「よくわかんないけれど、ハッタリで発表した」という感想には、思わず苦笑い。そのことも含めて、楽しみながら自然な形で地球の環境問題について、深く学べる良い機会だった思います。
今年度のREDのサマープログラムは、中3以上を対象にした「沖縄科学技術大学院大学(OIST)でマリンサイエンスを学ぶプログラム(8月19日~24日)」や、高1以上を対象とした「King’s College Londonで科学を学ぶRED海外サマープログラム(7月27日~8月6日)」が実施されます。武蔵生以外も参加できますが、身近にこうしたプログラムがある武蔵生はとても恵まれていると思います。ぜひ素晴らしい体験をしてほしいと思います。