校長散歩

2024.07.16

  • #卒業生

667 JAXA宇宙科学研究所 國中均 所長との対談

JAXA宇宙科学研究所の資料館にて
7月8日、読売新聞社(読売KODOMO新聞)の企画で、相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所を訪問し、國中均 所長と対談を行いました。國中所長は武蔵53期の卒業生。これまでも校長散歩223354でご紹介したように、武蔵の教育活動に協力していただいています。
対談では、國中所長の武蔵時代のお話から始まり、はやぶさ開発も含めた現在の仕事の話、さらに次代を担う子どもたちへのメッセージと進みました。
國中所長は武蔵在学中は、太陽観測部の部員として、今も続いている黒点観測はもとより、パラボラアンテナ設置による観測にも挑戦。好きなことをとことん突き詰め、仲間とともにチームワークを組んで主体的に企画立案した経験が、ひょっとしたら、後のJAXAでのマネージャーとしての活躍に繋がっているのではないかと思います。そして私は何より國中所長がすごいと思うのは、はやぶさを支えた「イオンエンジン」を開発した粘り強さです。化学燃料によるロケットエンジンが主流で、電気によるイオンエンジンなど注目されない中、逆境にあっても、くじけずに研究開発をやり続けたことが、その後のはやぶさの成功につながったのではないかと思います。
國中所長とは対談のあと、施設内にある資料館にて、ロケット開発の歴史と今後について説明をしていただきました。次代を担う子供たちに期待することとして、まずは専門性を磨くこと、そしてチームで取り組む大切さをお話されていましたが、まさに國中さんは、「独創的で柔軟」な武蔵生の1つのキャリアモデルだと、母校の校長として誇りに思います。後輩の諸君にも高い志をもって、「自分の好き」を貫いていってほしいと思います。
※取材記事はWeb配信はされないとのことですので、ご承知おきください。