校長散歩

2024.07.12

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664 国外研修報告会

報告会でのプレゼンの様子
7月6日、1限~3限の時間を使い、特別授業の一環として、視聴覚室を会場に今春国外研修に行った高3生たちの発表を行う「国外研修報告会」が開催されました。朝早くからの開催にもかかわらず、約90名の武蔵生が仲間や先輩の報告を聞きに、集まりました。
発表は、3月から順次国外研修に出向いていった、フランス、イギリス、韓国、中国、ドイツ・オーストリアのグループごとに行われました。
国外研修の期間は3週間から2か月と、行き先によっても違いますが、提携校の一員として授業はもちろん現地の学校生活を体験します。また、「自由旅行」と称して、提携校での研修以外に、自分たちで計画したコースを回ります。渡航費については同窓会などからによる寄付で賄います。提携校との連絡調整は教員間で行いますが、実際の研修は教員が付き添うこともなく、自分たちの責任で実行する、長年続いてきた武蔵らしい取組です。
生徒たちからは、多くの写真を用いながら、提携校での授業や活動やホームステイ・寮生活、自由旅行などの様子がそれぞれ報告されました。
感心したのはプレゼン内容の質の高さです。単に事実を紹介するだけでなく、感じたこと気づいたことを言語化していました。例えば国外研修において、「ゲストではなくメンバーとして迎えること(迎えられたこと)」の意義や、「授業での質問は多く、議論の中で授業を完成させていた」という感想なども、なるほどとうなずきました。
「異文化理解」の重要性を考えるとき、どんなにSNSや生成AIが発展しても、対面的な交流の意義は変わらないと思います。武藏では第二外国語の学習に取り組んでいますが、言語の学習を踏まえ、その先にある国外研修が、10代の生徒たちに大きな意味を持っていることを改めて実感させられました。そして何よりも、生徒が主体的に過ごした国外研修について、一様に「楽しい体験」であったと感想を述べていたことを嬉しく思いました。
国外研修で築いた「海を越えた友情」を今後とも育むとともに、後輩諸君も、是非先輩に続いていってほしいと思います。