校長散歩

2021.06.21

  • #武蔵の風景

300 武蔵の文化財7−正田建次郎先生のレリーフ−

正田建次郎先生レリーフの画像
濯川八角井戸の前に建っている正田建次郎先生のレリーフ

校長散歩200で紹介した濯川八角井戸の前に、1965年に第3代大学学長、第7代高等学校中学校校長として赴任され、その後1975年より初代学園長を務められた正田建次郎先生のレリーフが建っています。
私の在校時代に校長先生だった懐かしい先生です。
正田先生は大阪大学の学長も務められた数学の大家であられました。中学生のときに、特別に授業を受けた記憶があります。柔和な笑顔で、数学という学問について、本質的なお話をしてくれたと思いますが、内容についてよく覚えていないのは恥ずかしい限りです。
正田先生は、よくキャンパス内を散歩されていました。そうしたお姿を見ては、当時グループサウンズのスターであった萩原健一さんの愛称「ショーケン」とかぶらせて、親しみを込めて、恐れ知らずの悪ガキたちは呼んだものでした。
ちなみに、正田先生は、当時皇太子妃であられた美智子妃(現上皇后)の伯父様と聞いて、びっくりしたことを覚えています。
このレリーフは、1972年3月20日、大学20回生の経済学部卒業記念として建立されたとのこと。高さは約2m。正田先生は、いつも、あの時と同じように静かに微笑まれています。

※校長散歩も300号となりました。200号から300号の間は、新型コロナウイルスとの戦いの毎日でしたが、そうした中でもここまで積み重ねることができたのも、「楽しみにしていますよ」という読者の皆様からの激励のおかげです。今後とも何気ない武蔵の魅力を発信していきたいと思います。節目に際し、この場を借りて御礼申し上げます。