校長散歩

2020.10.03

  • #授業

203 武蔵の授業2 国語(漢文)

漢文授業の画像
論語から学ぶ漢文の授業
武蔵の授業の魅力を紹介する2回目は国語(漢文)です。
10月1日、漢文の授業を見学に行きました。武蔵は漢文に力を入れている学校です。高校はもとより、中学校でも学びます。私自身もかつて漢文を暗唱させられた記憶があります。
見学した授業は高校1年生。この日は「論語」を扱っていました。白文から書き下し文。そして意味をとります。単に文章を理解するだけでなく、そこに流れている孔子の人間観・政治思想について読み解きます。
「脩己以敬」の意味を弟子(子路)が孔子に問い続けます。
そして、まずは「自らを修め目の前にいる人を敬う」ことが、同心円状に拡大していく中で、為政者として「自らを修め人民を治める」という政治理念につながっていくことを、生徒との対話を通して深めていきました。まさに、リーダーとしてどうあるべきかという資質を、古典から考えさせている授業でした。
日本人の多くは中国の古典から人生観・社会観を学んできました。その学びを武蔵は今も大切にしていることを嬉しく思います。