校長散歩

2020.07.03

  • #その他

174 「授業慣らしウィーク」も順調に進んできましたが……

保健室の窓の画像
保健室の窓にも「む・さ・し」が示されています
7月3日 2週間にわたる「授業慣らしウィーク」も順調に進んできました。学校にも生徒たちの笑顔が戻ってきて嬉しく思います。保護者の皆様にはお子さんの毎朝の検温チェックから始まり、お弁当づくり、持ち帰りのゴミの処理とご協力いただいていることに感謝申し上げます。
この間の最大のねらいは「新しい武蔵の生活スタイル」に慣れながら「対面授業」を進めることですが、色々な場面でそのための工夫が定着してきました。
特に基本になるのが「む・さ・し」。「む」=無理せず、「さ」=最初に検温、「し」=しっかり手洗いです。検温については、各家庭での毎朝の検温、グーグルフォームと記録用紙への記入、そのうえで学校に入る際の教員による全員検温の徹底と、しっかりと「習慣化」できてきました。
手洗いについては手洗い場での励行とともに、アルコール消毒の環境も整えています。かつて校長散歩138でお知らせしたように、ボトルについては、各教室前の24本(4クラス×6学年)に加え、校内のポイントとなる22か所に設置。加えて体育などでは専用のスプレー式アルコール消毒液を使用しています。これらは保健の先生方が毎日、点検・補給しています。
そうした私たちの努力とはうらはらに、極めて残念なニュースが流れてきました。東京の感染状況は再び100人を超えました。現段階では政府や東京都から「緊急事態宣言再発令」の動きはありませんが、今後もこの傾向は続くと想定されます。感染拡大状況の原因は色々と報じられていますが、率直に言って困ったものだと思います。
一方で、社会は「ウィズ・コロナ」の時代に舵を切り、時間が止まっていたプロ野球もJリーグもそして東京ディズニーランドも再開し、都道府県間の移動制限や特定国からの入国規制も緩和されました。私たちは、この間に獲得した感染予防のための『経験知』を生かしつつ、新しい生活スタイルを習得しながら、本来の社会活動そして教育活動を取り戻していくことが求められています。
そうした中、いよいよ来週からは、「授業慣らしウィーク」の成果を踏まえ、次の「学校生活慣らしウィーク」が始まります。ただ、保護者も生徒の皆さんも最も心配しているのは、「登下校の時間帯」だと思います。武蔵の授業開始時間は混雑時間帯より早目を設定しており、すでに8時からの登校開始(検温開始)を示したところですが、ここ数日の状況を踏まえ、生徒の通学状況によってはさらに早く登校しても対応できるようにしたいと考えています。また、下校については、部活動の段階的再開も認めてはいますが、基本的には授業終了後、速やかに帰宅してほしいと考えています。いずれにしても、これは大人も若者もそうなのですが、より「自衛」の意識を高めていくことが必要です。
引き続き厳しい道のりですが、生徒・保護者の皆さんとともに、力を合わせて進んでいきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。