校長散歩

2019.09.22

  • #武蔵の風景

058 武蔵を流れる濯川(すすぎがわ)

濯川9月
初秋の濯川
9月20日 校内に池や噴水など水のある学校は少なくないが、川が流れる学校はまれである。武蔵はキャンパスに川が流れている。
川の名前は濯川(すすぎがわ)。もともとは江戸時代に作られた千川上水中新井分水の流れである。濯川の名称は、武蔵開校以降、生徒たちが川幅を広げたり、橋を架けたり、島を築いたりと整備を行う中で、1925年に当時の山本良吉教頭(のちの校長)により命名されたという。
戦後、千川上水は、農業用水としての役割を終え、下水道として暗渠化された。千川とのつながりを失った濯川は一時流れが途絶えたが、1983年から学園60周年記念事業として蘇生作業が行われ、現在は校内で循環している。
春夏秋冬と濯川は様々な景色を見せる。濯川は武蔵生の成長を見守ってきた。武蔵生にとっては、何歳になっても忘れられない思い出の川である。
清濁を呑み今日も流れる濯川物語